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外国為替証拠金取引てな〜に?

外国為替証拠金取引とスワップ

 「外国為替証拠金取引」のなかで、一番解り辛いのがスワップです。この取引は決済日が自動的に延長されることが特徴ですが、そこに一役かっているのがスワップ。 日々ポジションを持ち越す際に自動的に行われるスワップについて解説します。


ポジションの持越し

 外国為替市場(インターバンク市場)では、為替取引の資金決済を2営業日後に行う慣習になっていますが、 個人投資家が行なう「外国為替証拠金取引」は、実際の資金移動は行なわれません。ポジションを清算する時点で、取引口座内で損益を差額決済する仕組みを採用しています。 その日のうちにポジションを清算すれば口座残高に損益が加算されます、また清算せずにポジションを翌営業日に持ち越すことも可能です。このようにポジションを持越すことをロール・オーバーといいます。 ロール・オーバーはポジションが清算されるまで、自動的に毎営業日繰り返されます。「外国為替証拠金取引」には、ポジションの清算期限がありません。

スワップ

 ロールオーバーは、決済日の異なる売りと買いの取引を同時に行う「スワップ」という取引で処理します。 本来、スワップ取引は、外貨の資金調達を目的として取引されます。 例としてドル/円で10百万ドルの売って買いのスワップ取引をおこなったと仮定して説明いたします。

@資金決済日が2営業日後(スポット取引)のドル買い/円売り
A資金決済日が1ヶ月先のドル売り/円買い

@の取引では2営業日後に円を支払い、代わりにドルを受け取ります。目的としていたドル資金が調達できました。 1ヶ月が過ぎると、今度はAの取引の期日到来となり、ドルを支払い円を受け取ります。 この間、円資金とドル資金を交換していたことになります。 でも、ちょっと待ってください。仮に円の金利が1%、ドルの金利が6%だとすると、ドル資金を1ヶ月間も渡していた相手は損をしたことになりませんか。 そこで、スワップ取引では、高い金利の通貨を融通した方が損をしないように、予め金利相当分を売買価格で調整する仕組みを採用しています。 この売買価格差を、「スワップ・ポイント」といいます。基軸となる通貨が高い場合は「ディスカウント」、逆に基軸となる通貨が安い場合を「プレミアム」と呼びます。 もちろん、スワップ取引には、同時に売りと買いを行なうので、為替リスクは発生しません。

 スワップ取引は、単体で行なっても、あまり意味がありません。銀行の場合には、主にその期間中に顧客に対しその外貨資金を融通するための反対取引に利用されます。 外国為替証拠金取引の場合には、ポジションを持越すために利用します。 ドル買いの場合には、外国為替市場の慣習にあわせ、2営業日後に対価である円資金を支払わなければなりませんが、その支払いを延長させるためにスワップ取引が行なわれます。 日付が変わった時点(決められた時刻が過ぎた時点)に円資金の払いを相殺する目的で@翌営業日が決済日となるドル売り/円買い取引と、ポジションを持ち越す目的としたA2営業日後が決済日となるドル買い/円売り取引が同時に取り組まれます。 このスワップ取引は、自動的に取り組まれ、また、売買手数料も発生しません。このような取引がたくみに繰り返されるため、意識することなく、ポジションが持ち越されるのです。 外国為替証拠金取引で行われるスワップ取引は、借款契約を結ばずにオンバランス上の資金を調達することができます。スワップ取引は売買契約であり借款契約ではありません。

スワップポイント

 スワップ取引は、金利相当分を売買価格差で調整します。 先ほどのドル買い/円売りを例にとりますと、ロールオーバー毎に、ポジションの持値が下がります。取引した価格より買った値段が下がるということは、少し得したことになります。 これは、ポジション持越しのためにスワップ取引が取り組まれ、ドルと円の金利差相当分が価格で調整された結果からそのようになるのです。

 正確に表現すると、元の取引はスワップ取引の片側と相殺され、残った新しいポジションの価格が、持値となったのです。 スワップで得することはあるません。少し乱暴な言い方をすると、高金利通貨は時間の経過でその価値が目減りします。スワップポイントを上乗せしてみても価値が下がって行くのです。逆に価値が上がれば金利も下がるのではないでしょうか。

スワップポイントで得することはない!

 多くの個人投資家は、その小さな得に目がくらみ、ディスカウントの通貨をロング(買い)に構えがちですが、そもそも金利の本質とは何かという点に、目を向けなければいけません。 一般的に、優良企業は銀行から安い金利でお金を借りることが出来ますが、そうでない企業は、高い金利を支払わなければお金を借りることが出来ません。 スワップ取引でもお分かりのように、為替の場合も同じです。仮に何の材料も発生しない状況があるとすれば、金利の安い通貨の価値は、自然と高くなる力が加わるはずです。 川を上流に向かって逆流して泳げば、力(材料)がある間は流れに逆らって進む(上昇)ことが出来ても、力つきれば流されて(下落)しまいます。金利差はその流れの速さに相当します。 外貨預金でも、高金利通貨に預金した預金者が失敗した話をよく聞かれるかと思いますが、外国為替証拠金を取引される投資家の皆様には、そのことだけはご理解いただきたいと願います。 先ほどの例とは逆に金利の高い通貨を売ると、ロールオーバー毎にどんどん持値が安くなり損をしますが、これは有利な分だけ調整されているのです。 世の中には、美味しい話などないと思って、取り組まれてください。外国為替証拠金取引は、買いも売りも平等になるように調整されるのです。 外国為替証拠金取引は、インカムゲイン(金利収入など)をねらう金融商品ではなく、あくまでもキャピタルゲイン(売買益)をねらう金融商品であるということをご理解ください。

 

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